南へⅢ
宿泊中、庭にあるテーブルにご飯を用意してくださり、朝は太陽、夜は月を見ながらゆっくりご飯を食べていました。
朝ごはんのテーブルには必ず“沖縄タイムズ”が置かれていて、毎日毎日基地の移設問題だけでなく戦争の事が書かれていました。
宿のご主人が「終戦後もこの話が新聞になかった事はないんだよ」とのこと。
今もまだ、問題は終わってはいないことを、島での日常を感じることにより知りました。
宿には沖縄の今や昔を知る、本や資料が読み切れないほど沢山ありました。
中でも阿波根昌鴻さんの戦後伊江島での出来事が書かれた本や写真集が色々な事を教えてくれました。
阿波根さんの穏やかで力のある言葉は、平和を強く願う心からのものだと強く感じました。
南へⅡ
旅に行くきっかけは、“ただ青い海が見たい”と強く感じたからでした。
ご縁があって辿り着いた今帰仁村ってどんな場所なのかな、と、今帰仁城跡へ。
城跡から見えるシルバマで出逢ったおじいが、「地球も生き物」だと教えてくれました。
お世話になった宿の方に教えて頂いて行ったカフェには不思議な程、色々な蝶々が沢山飛んでいました。
木にはブランコがかけてあり、乗ると隣にあるシークワーサー畑の上を飛べます◎
ゆったりと流れる時間に包まれて、気が付くと長い時間くつろいでいました。
特にプランを立てず行ったにも関わらず、行く先々で素敵な人たちや場所に沢山出逢えました。
泊まった宿がある集落の名前が“運天”と付いたのには“昔源為朝が本島に逃れて来る最中に暴風雨に遭い「運を天に任せて」辿り着いた場所だったから”という説があるそうです。
自然な展開が待っていることを改めて感じる旅でした。